トロムソのシティー編もサーミのことがいっぱいでしたが、今回は街から外れたサーミのキャンプサイトで観光客向けのプログラムを提供しているところのことについてです。
(Visit Norway より)
トナカイとハスキーのソリを体験したくて、街からバスで1時間ほど離れた場所にある施設へ行きました。彼らの拠点となる場所はトナカイ次第だそうで、なので毎年構え直すそうです。
観光向けとはいえ、日々トナカイやハスキーと向き合う日々を送っていらっしゃいます。
昼間の明るくて白い世界か夜のオーロラの下か、迷った末、夜中にトナカイ、昼間にハスキーにすることにしました。
とってもお利口なハスキーたち。たくさんのハスキーたちが今か今かと待ち構えるかのように吠えていて、壮観でした。
足が速くて道をよくわかっている子が先頭を走ります。
関心したのは、3頭くらいで並走していると、誰かが疲れたり用を足したりする時にはお互いがフォローし合ったり、待ってあげたり、フォーメーションを変えたりしていたことです。
人間はというと、ソリの後ろのスキー板に立っているだけです。足を地面につけたり上げたりすることでスピードの調整ができます。手や足の感覚で犬とコミュニケーションをとります。
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夜のトナカイ。
「このトナカイ、かっこいい!」
と、直感的に思ってしまった子を見つめていたら、サーミのお姉さんが「あなたはこの子ね」と言ってその子の手綱を渡してださって、すごく嬉しかったです。
美しい角。
トナカイのソリは、トナカイレースとは違ってゆっくりです。
ソリの後は、サーミのテントLavvuの中でご飯を食べます。寒いけど暖かかったです。
私はお肉を食べないのでベジタリアン対応をしてもらいましたが、トナカイのお肉が入ったスープと、薄いパンにバターと砂糖とノルウェーの有名な茶色いチーズを挟んだお菓子をいただきます。
このお菓子が本当に美味しくて、日本に帰ってからも母と一緒に作ってみました。
トナカイのソリが終わってテントの中でオランダから来たご夫婦とおしゃべりしながらくつろいでいると、突然男の人が駆け込んできて何か大きな声で言いました。なんて言ったのか、分からなかったのですが、何か事件でもあったかのように皆んなが血相を変えて外へ出て行ったので、考える間も無く私たちも立ち上がって外に出てみました。
すると、頭上にオーロラが走っていました。
アイスランドのレイキャビク近郊で見たオーロラは、低く、緑色でしたが、トロムソはもっと北にあるので、高いところに、色んな色でヒラヒラしていました。
オーロラはよく”she”と、女性として扱われたり、”dancing”と言われたりしますが、そう表現されるのもわかる気がしました。
良いカメラを持っていない私たちは、良い記録はとれませんでしたが、ぽーっと見とれていることができました。
Sami Adventure の写真。こんな感じだったのかな。
今回の旅はトロムソが終点でした。
アイスランドと違って、また来るのかわからない地ですが、極限的な環境だったのか、たくさん鮮明な記憶が残りました。