ベルゲンのある小さなヴィーガンカフェで隣の席にいたおじさんが、ノルウェー語で話しかけてきました。
すぐに英語に切り替えてもらったのですが、「ここのwifiはあるのか?」と聞かれていたみたいです。
ノルウェーの電話番号があれば繋げられるシステムだったので、それを伝えると、おじさんはスウェーデンの電話番号しか持っていないいそうで、結局wifiは使えませんでした。
おじさんは仕事をすることができず、「wifiが無くて、この曇り空を見たり、冷蔵庫の音を聞いたりするのも良いよね」と、そのままおしゃべりをしました。
おじさんは、スウェーデンのグーテンベルクとストックホルム、ノルウェーのオスロとベルゲンを行き来しながら、環境系のジャーナリストをされている方でした。
アイスランドから来た、と伝えると、アイスランドには、ベルゲンのあたりであった戦いで負けたヴァイキングたちが行ったところなんだよ。だからその移動は面白いね、と教えてくれました。
その前の日はアイスランドはとてつもないストームで、その影響がベルゲンにもありました。私は、「ベルゲンっていつもこんな感じなのかな」と思っていましたが、ストームの影響だと色んな人が教えてくれました。日本の台風やスコットランドの荒い天気に慣れていてよかったです。おじさんも、「スコットランドとベルゲンはweather brotherだ!」と言っていました。
そして、この後はStavangerに行くと伝えると、オイルの話になりました。
ノルウェーは水力発電がとても盛んなのだけど、オイルが発見されてしまってから、水力などの再生可能エネルギーの利用と石油の輸出で、とてもアンビバレントな状況になっているそうです。
(@kunsthall_stavanger Stavanger美術館でGlobal Climate Strikeの日に行われたTシャツプリント)
ノルウェーの電力は、90%以上が水力で、風力や地熱もわずかながら利用されています。火力は、ほんの少しです。
おじさんからは、Stavangerに行ったらオイルミュージアムに行くと良いよ、と言われました。
Stavangerには、お船で行きました。
早速、オイルミュージアムへ。
その日は12月の週末ということもあり、子供たちで大にぎわいで、なぜかジンジャーブレッドの作品展が催されていました。
オイルミュージアムの内容はとても興味深かったです。1960年代に突如ノルウェー沖にオイルが見つかり、オイル産業が始まりました。その後しばらくは事故が続き、たくさんの労働者が亡くなったり、オイルが大量流出したり、ということがありました。
労働者は、いつ死ぬか分からない、という気持ちで、海の底深くで働く人もいました。家族も心配が絶えません。
一方、Stavangerをはじめとする、オイル産業をしている街は、どんどんお金持ちになっていきました。今でもStavangerは裕福で 、タクシーもいっぱいいます。
ベルゲンとは街の雰囲気が全然違くて、なんだかアメリカにいるような気分になりました。
(@c_kyeongbae)
なかなか考えさせられる内容でした。
これからも応援してます。
フグレン
小島
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なかなか考えさせられる内容でした。
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フグレン
小島
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