冬になると、アイスランドの窓がかわいくなります。
初めてアイスランドに行った時は、留学中の大学の試験期間中の12月中旬でした。
テスト期間が長くて、テストとテストの間にまるっと1週間くらい空いていたので、つい…
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ヨーロッパからアイスランドへの便はたいてい夜中に着きます。そこからバスで街へ行く時、周りはもちろん真っ暗でどんな景色が広がっているのかよくわからないけど、
「ゴツゴツしてるなぁ」
と思っていたら、ふと、ぽっぽっと明かりが目に入ってきました。
集合住宅の窓際の明かりです。みんなでお揃いの、三角形のアドベントキャンドルの照明でした。
これが私にとってのアイスランドの原風景(?)の1つです。
その景色をうまく写真に撮れたためしがないのですが、近くで見るとこのような感じです。
この他にも、大きな星形の照明を吊るしていたり、窓枠をぐるっと囲むように証明を張り巡らせたり、アーチ型のアドベントキャンドルを置いたり…
感動すべきは、同じ建物/フロア/縦のラインで、この明かりが統一されていることがよくあるということです。
話し合ってお揃いにするのか、配布されるのか…まだ謎は解けていませんが、その光景が素敵です。
自分の家の中の装飾ではなくて、街行く人のためを考えて窓を飾るなんて、素敵な発想です。
母ともいつも感嘆するのは、北欧は寒いはずなのに、窓が大きく、しかもリビングは大抵カーテンがかかっていません。外から丸見えです。オフィスも足元まで窓で、ブラインドも無く外から丸見えのスタイルが多いです。
「少しでも多くの太陽光を浴びたいのかな…??」
と推測してましたが、逆に白夜の時期は多すぎてしまいますよね…
この話をする時はいつも、大学の時の建築学の先生が、「最近の住宅は、だいたいカーテンが閉まってるか、そもそも道路側の面に窓が無い。極めて閉じている。」と言っていたことを思い出します。
サンフランシスコはまた別の趣で、住宅街を歩いていると目線にあるのがガレージのシャッターです。
どこも家に入るには少し階段を上がります。
それがなんともメタフォリカルでした。
イーストベイのバークレーなどは、そういったガレージは無く、わさわさしたお庭があるのですが、やっぱりなぜか家に入るには少しの階段を上るスタイルが多かったです。
サンフランシスコでお世話になったお家の近所のアパートの1室に、だいたいリビングの窓にカーテンがかかっていないお家があるのを見つけた時は、なんとなくホッとしました。北欧出身の人の家だったのかな…
話が逸れましたが、私は北欧の方々を見習って、IKEAで似たような照明を買って窓際に飾っています。
(IKEA より、STRÅLAシリーズ)
日本らしいことに、そもそも磨りガラスなのですが…